わたしと本当の本音Vol・3(最終話)
琴線で感じ取っていますか?
『わたしの本音って、何だろう?』から始まり
『“こういう自分、ヤダ!”を抜け出したい。』という気持ちに駆られ
ふだんは隠れていて気付かない心の根っこにある本当の本音が
十分に満たされない、傷つけられたままでいることが、生き方・価値観に影響を及ぼす。
自分を掘り下げていくことは、勇気が必要。
道は険しく、苦しく、時間が掛かり、ムズイけど、嫌だけど・・・
でも
自分の中で『モヤモヤしている。』のは事実だから。
【本当の本音を知ることが、生き方・価値観を変える第一歩。】
今までの記事はコレ。
mizuki-time-space.hatenablog.com
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前回の続き。
🌸今のわたしには、これが精一杯🌸
<参考>
著者:伊藤絵美氏
書籍:アスク・ヒューマン・ケア
~スキーマ療法~
書籍:医学書院
~ケアする人も楽になるマインドフルネス&スキーマ療法Book1/Book2~
スキーマ療法は、早期不適応的スキーマを排除し、ハッピースキーマを手に入れて、生き方・価値観を変えることが、最終目的。
★早期不適応的スキーマ
⇒『人は、人を傷つける。』『人生は、つまらないもの』など・・・
↓↓↓
★ハッピースキーマ
⇒『人は、人を助けるもの。協力し合える存在。』『人生は、素晴らしいもの。』など・・・
スキーマ療法の過程の中で
スキーマを知り、過去を振り返り、本当の本音を知ることまでは、自分を掘り下げられたんだけど、今のわたしには、これが精一杯。
スキーマ療法は、当然時間の掛かることだし、ひとりで行うことは難しいと言われている。
生き方・価値観を変えることは、簡単じゃない。
嫌な過去を振り返ることって、決してラクな作業ではないし、結構、気分が滅入る。
でも
気持ちが沈みながらも、得たものはある。
🌸~わたしが得たもの①~わたしには、責任が無い。🌸
伊藤絵美氏は
書籍の中で、マミコさんというクライアントに、こう語り掛けている。
『小さい子の中核的感情欲求を満たすのは、その子の責任じゃなくて、周囲の大人の責任。それが満たされず、小さな子どもの心が傷つけられた結果として作られてしまうのが早期不適応的スキーマ。ということは、マミコさんにはまったく責任がないということ。自分にまったく責任がないのに、こういうスキーマを背負わされてしまったのは、本当に残念としか言いようがないよね。でもとにかくマミコさんにはこれっぽちの責任もない。そのことは覚えておいてね。~ケアする人も楽になるマインドフルネス&スキーマ療法Book2~P、67-68』
この言葉が、わたしにも語りかけてくれているようで嬉しかった。
なんか、ホッとした。
涙が出た。
全ては解決していないけど
『わたしには、責任が無い。』という言葉が、何よりだった。
もっと早く、この書籍に出会いたかった。
🌸~わたしが得たもの②~表面ではなく、琴線。🌸
嬉しい・楽しい出来事であっても、悲しい・苦しい出来事であっても
それが
心の表面で感じ取っているものなのか、心の琴線で感じ取っているものなのか・・・。
“心の琴線に触れる”とは、心の奥深くにある“本当の気持ち(真情)”が揺れ動くこと。
この心の奥深くにある“本当の気持ち(真情)”って、真実を知ることだと、わたしは思っている。
『五感を使え!』
『感性を磨け!』
これらの言葉は、“自分の創造性を豊かにする為”や、“自分の得意分野を見極める為”など・・・
自分のクリアなライトな世界に対して、言われていることが多い。
だから
『五感を使って、良質なものや評価の高いものに触れ、感性を磨け!』って。
総称的に、『“心の琴線に触れる”体験をすることだ。』と。
でも
自分のダークな世界に対しても、“心の線琴に触れる”ことは、本当の本音を導く役割を担っていると思う。
心の奥深くにある“本当の気持ち(真情)”が揺れ動かなければ、生き方・価値観は変わらないと思う。
🌸マインドフルネスって、なに?🌸
伊藤絵美氏は、書籍の中でこう述べている。
『それはマインドフルネスを十分に身につけてからスキーマ療法に入るとよい、言い換えればスキーマ療法に入る前にマインドフルネスを十分にみにつけておくべきである、ということです。~ケアする人も楽になるマインドフルネス&スキーマ療法Book1~P、125』
★セルフモニタリング
⇒自己観察。自分で自分を眺める。
★マインドフルネス
⇒自分の体験(自分を取り巻く環境や自分の反応)に、①リアルタイムで気付きを向け、受け止め、②味わい、③手放すこと。
↓↓↓ つまり
『いつどのようにスキーマが活性化し、どのような反応が自分に生じるか?』を自己観察し
その反応に対して
①リアルタイムで気付きを向け、受け止め、②味わい、③手放すこと。
①リアルタイムで気付きを向け、受け止める。
自分で自分を観察するということは、ニュートラルな自分(第3の自分)を作り出すことが必須。
自分で自分を眺めて、“好き嫌い”で判断せず、“良い悪い”で判断せず、ありのままに気付き、受け止める。
⇒『自分は今、どんな体験をしているのだろう?』
↓↓↓
②味わう
その体験に対して、どんな思いが駆け巡ろうと、一切コントロールせず。
⇒『そう思っちゃったんだ。そう感じちゃったんだ。』
↓↓↓
③手放す
頭で無理に消そうとするのではなく、心で感じて“消える”に任せてお別れをする。
(コレがなかなか出来ず、悩み苦しんでいる人は多いと思う。わたし自身も、そう。)
伊藤絵美氏は、書籍の中でこう述べている。
『手放すというよりも、それが自然に放たれていくのを見ている感じ。そもそも、手放す前に、受け止めて味わう体験が不可欠。食べ物を口の中で十分に味わいつくしてから飲み込むようなイメージ。~ケアする人も楽になるマインドフルネス&スキーマ療法Book1~P、125』
書籍の中では、クライアントのマミコさんが、レーズンを1粒食べるエクササイズを実践している。
このたった1粒のレーズンを何分も掛けて、五感で自分の反応を見ていく。
レーズンを口に入れる前、お皿に乗せられているレーズンを『どう感じ取っていくか?』からスタート。
気の遠くなるエクササイズ。
マミコさんは、このエクササイズに慣れてくると、『20分でもあっという間だった。』と述べている。
セルフコントロール・認知行動療法(基本モデル)・マインドフルネスは、全て延線上にある。
【今、ここ=リアルタイム】
その時“今、ここ”の問題に焦点を当てる認知行動療法も、“リアルタイム”で気付きを向け、受け止めるマインドフルネスも
セルフモニタリングを通して行われる。
マインドフルネスは、理屈うんぬんじゃなくて、体験が何よりだから、練習が必要。
マインドフルネスは、その体験に対し
①気付きを向け、受け止め、②味わい、③手放すことだから、プラスの出来事だろうと、マイナスの出来事だろうと関係ない。
全ての体験に当てはまる。
マインドフルネスは
自分の体験を直視し、自分自身で昇華できるようになることだと、わたしは思っている。
自分の体験を直視する為には、マインドフルネスを身に付けること。
これが出来るようになると
自己肯定感に繋がり、他人軸に振り回されない自分軸が確立されるだろうし
五感が活かされることで、感受性も高まるし、自分の資質もわかってくるかも。
見逃しがちな日常の小さなストレスにも気付けそう。
良いこと尽くめだね。
嬉しい・楽しい出来事なら直視できるけど、悲しい・苦しい出来事は直視できない。
これは
入口の時点で、“好き嫌い”“良い悪い”で判断しているんだよね。
そして
わたし達は、手放すことばかりに執着してしまうけど、味わい尽くさないと手放せないということに気付いていない。
マインドフルネスは
その体験を受け止めて味わう自分と、それを観察しているニュートラルな自分(第3の自分)が合意することで、手放せるように思える。
🌸悲しいけど、正直に。🌸
生き方・価値観を変える第一歩として、本当の本音を知ることができたのは、自分に正直になれた気がした。
なかなか、過去の自分と向き合うのは厳しかったけど。
頭で生き方・価値観を変えるのではなく、心で生き方・価値観が変わっていない以上(今のところ)
今回の記事をブログに綴るのは、とっても悲しいんだけど、正直に記録として残しておこうと思った。
マインドフルネスは、日常の出来事で実践中。
人間って、ふだん気付いていないだけで、結構色んなこと考えて、色んなこと思ってる。
動揺している時なんか、心臓がドキドキするのはよくあることだけど
早足になったり、上腕(外側)がゾワゾワしたり、首から肩にかけて硬いかんじがしたり・・・
実は今日、お気に入りのアクセサリーを落としたことにショックを受けて、思ったこと・カラダの反応・起こした行動をノートに書いてみたんだ。
書き出すと、頭の中が整理できるし、心もカラダも少しスッキリする。
<書き出して気付いたこと。>
『焦っている気持ちが先に立っちゃって、カラダの反応って見逃しがち。』
『自分で自分を観察することって、自分の全て(頭も心もカラダも)を、詳しく見てあげることなんだ。』
『自分を詳しく見てあげることが、伊藤絵美氏が言う味わうことなんだ。』
『自分の全て(頭も心もカラダも)を詳しく見てあげないから、自分の中で不完全燃焼が起きるんだ。』
『不完全燃焼で残したままだから、同じような出来事に遭遇した時、磁石のように反応して、またビビっちゃうんだ。』
『これが繰り返され続けると、スキーマが生まれちゃうんだ。』
『自分の中で燃焼させることが、きっと手放すことなんだ。』
『ふとした時に、この出来事を思い出すから、味わい尽くしきれていないんだ。』
『手放せるようになるには、だいぶ先。』
『五感を上手く使えていないことがわかった。カラダの反応を言葉で表すのは、難しい。』
マインドフルネスを習得するには、練習が必要で時間が掛かるというのは、納得する。
五感を意図的に使いこなすって、難しいね。
心で生き方・価値観を変えることもできていないけど、五感を使いこなすこともできていない。
生き方・価値観・五感・感性など、目に見えないものを変える、鋭くさせることって、難しい。
いつか
自分のことを、ロジカルに紐解きながら生きるんじゃなくて、シンプルに生きれたらいいなあ。
でも
理屈を知らないと、実践できないこともあるから、色々悩む自分を少し好きになれた気がする。
続きは、次回のブログで!
🌸なぜ、感動しない?《ボヘミアン・ラプソディ》🌸
🌸なぜ、感動した?《マルモのおきて》🌸
🌸マインドフルネスって、映像を観る感覚に近いのかな?🌸
🌸時間軸も、空間軸も、誰でも。🌸
《わたしと本当の本音(番外編)》へ続く・・・。